20年越しのリマスター!傑作アドベンチャーゲーム『メトロイドプライム リマスタード』の歩き方

ハードSFの傑作アドベンチャーゲームだが、今遊ぶと辛い面もある

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「メトロイド」シリーズは、タイトルのとおり、浮遊生命体「メトロイド」と、主人公である「サムス・アラン」との奇妙な関係を描いた探索型のアクションゲームシリーズだ。シリーズに馴染みのない人からすると意外かもしれないが、「メトロイド」はかなりストーリーを重視したシリーズで、作品ごとに不可逆的な変化を伴うストーリーが展開され、最新作『メトロイド ドレッド』までにさまざまなドラマが展開されてきた。そのため、1作目のエピソードから順に追っていくのが理想と言えるシリーズになっており、さまざまなハードで出ている「メトロイド」を今から100%楽しむためのハードルは高い。

それに対して「メトロイドプライム」シリーズは、「メトロイド」に関する話よりも、「フェイゾン」と呼ばれる放射性物質にまつわるストーリーがメインで展開される。外伝という位置づけであるため、「メトロイド」シリーズのストーリーを知っていないと楽しめないということはなく、『メトロイドプライム』から『メトロイドプライム3 コラプション』までの「フェイゾン三部作」は本編とは独立して遊ぶことができる。

ただし、時系列的には初代『メトロイド』と『メトロイドII RETURN OF SAMUS』の間、エピソード1.5にあたる話になっているため、初代『メトロイド』で起きたことについては知っておくと遊ぶときにより理解が深まる。『メトロイドプライム リマスタード』の魅力的なSFの世界観を最大限楽しむのであれば、公式サイトの「ストーリー」の項もあらかじめ読んでおくといいだろう。

筆者としては、『メトロイド』シリーズのストーリーの魅力についてあまりメディアで言及されないことについて疑問に思っており、最大限楽しむのであればぜひストーリー、世界観に目を向けてほしいと考えている。公式サイトの記述のほか、以下のことをあらかじめ知っておくとより深く本作を楽しめるはずだ。

  • 浮遊生命体「メトロイド」は、あらゆる生物の生体エネルギーを吸い尽くす能力と、β線の照射によって容易に分裂、増殖させられる特性から、スペースパイレーツに生体兵器としての利用価値を見出された
  • サムスのパワードスーツは、かつて惑星ゼーベスを居住地にしていた鳥人族がサムス専用に改造し、作成したもの。高い互換性を持つ「モジュール機能」によりスーツの機能追加、強化が可能
  • 惑星ゼーベスでの戦い(初代『メトロイド』)にて、サムスは両親と故郷を奪い去った憎き仇である「リドリー」を倒し、消滅させた

『メトロイドプライム リマスタード』は、銀河最強のバウンティハンター「サムス・アラン」になりきり、謎に包まれた「惑星ターロンIV」を探索していくFPA(ファーストパーソンアドベンチャー)ゲームだ。原作は「メトロイド」シリーズで初めての3D作品でもあり、海外で特に高い評価を受けている。ゲームキューブ版『メトロイドプライム』のメタスコアは97点『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』『グラン���・セフト・オートV』に並ぶほどだ。

そんな本作がNintendo Switch向けにリマスターされたとあって、触ってみたいと思っているユーザーも多いはずだ。今後発売を予定している『メトロイドプライム4』に向けてシリーズを触っておきたいと思っている人にとっても、本作はマストバイといえる選択肢になるだろう。

しかし、本作から初めて「メトロイドプライム」シリーズを遊ぶという場合、注意すべき点がいくつかある。それは、本作は「優れたFPSゲーム」でもなければ「優れたアクションゲーム」でもないということだ。敵はロックオンをすることが可能で、サムスの正確無比なアームキャノンのエイミングの前にプレイヤーが介入する余地はほとんどない。アクションも一人称視点のゲームとしては珍しくサイドステップが実装されているのだが、敵の攻撃に合わせてうまくサイドステップを決めて避けるといったおもしろみがある場面はあまりなく、HPでゴリ押すような場面がかなり多い。戦闘面は若干大味な部分が否めない作品だ。

それでもここまで高く評価されているのは、ジャンル名にもあるとおり、本作が「アドベンチャー」ゲームとして非常に優れているからだろう。FPSやアクションゲームと同じ土俵に立たない本作は、一人称視点のアドベンチャーゲームとして独自の魅力を追求しており、この20年間でも並ぶもののない唯一無二の魅力を多数秘めている。

その魅力のひとつに、本作の徹底した「サムス視点」へのこだわりが挙げられる。画面に表示されるHUDはサムスのバイザーに表示されているものという設定になっており、雨の降るフィールドで上を見上げればバイザーには水滴が付く。暗がりでミサイルを打てば、サムスの顔がバイザーに反射して一瞬画面に現れるし、ジャミング攻撃を行ってくる敵の前ではバイザーにノイズが走り、画面が見づらくなる。プレイヤー自身が、鳥人族の技術の結晶であるパワードスーツに身を包んだサムス・アランなのだと強く意識させる演出に富んでいるのだ。

『メトロイドプライム リマスタード』(2023)。強い光によってサムスの顔が一瞬バイザーに反射する。ゲームキューブ版の時から同様の仕様だが、やっぱりちょっと怖い。<br />
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)。強い光によってサムスの顔が一瞬バイザーに反射する。ゲームキューブ版のときから同様の仕様だが、やっぱりちょっと怖い。

単純に、フィールドやゲーム進行が「2Dメトロイド」をそのまま3Dにしたようなデザインになっているのも一人称視点のゲームとしては独特な部分だ。迷路のように入り組んだフィールドを探索し、新しいパワーアップを入手して、今まで行けなかった道を切り開く。そのなかで迫りくる原生生物、スペースパイレーツ、ボスを打ち倒していくという「メトロイド」の基本的な体験をそのまま落とし込んでいる。

『メトロイドプライム リマスタード』(2023)。シリーズでおなじみのモーフボールによって、狭い通路を通ることができる。<br />
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)。シリーズでおなじみのモーフボールによって、狭い通路を通ることができる。

たしかに、「メトロイド」をそのまま一人称視点のゲームにするという時点で、アドベンチャー的な性質を強く帯びることは必然かもしれない。もともとシリーズは未知の惑星を探索することの恐ろしさや孤独感、探究心にフォーカスしたデザインのタイトルであり、本作も、鳥人族の遺した遺跡の数々や、少し足を踏み外しただけで溶岩に真っ逆さまな灼熱の洞窟地帯、さまざまな実験機器がひしめいているスペースパイレーツの基地など、探索しがいのあるロケーションに富んでいる。鳥人族の遺跡やスペースパイレーツの基地にはさまざまな仕掛けが用意されており、異なる性質を持つアームキャノンのビームや、後述する「バイザー」の機能、球状に変形できるモーフボールなどのパワードスーツの性能を駆使してそれらを解いていく楽しさは一人称視点になることでより強化されている。

3Dになった「メトロイド」のSF世界をより魅力的に描写する「スキャンバイザー」

「2Dメトロイド」と本作が異なっている部分というのは、前述したサムス視点へのこだわりや、3Dの空間を利用したレベルデザインなどにもあるのだが、いちばんの差は、本作の「スキャンバイザー」という機能のなかにある。「メトロイドプライム」シリーズは、周囲の見え方に変化を起こす複数の「バイザー」を切り替えて遊ぶことを基本としたゲームで、スキャンバイザーのほかにもさまざまな種類のバイザーがある。

『メトロイドプライム リマスタード』(2023)<br />
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)

たとえば、本作に登場する「サーモバイザー」は、名前のとおり周囲の温度を視覚的に認識できるバイザーで、オブジェクトの温度が高いほど赤く、温度が低いほど青く表示される。周囲が暗く、通常のバイザーでは敵を視認できない場面や、透明になって襲ってくる敵などに対してサーモバイザーは有効で、探索時に特定のギミックを解く場面などでも活躍する(このサーモバイザーの実装のために、すべてのオブジェクトに矛盾がないように温度のレイヤーを組み込んでいるのだからかなり驚異的な作り込みだ)。

『メトロイドプライム リマスタード』(2023)<br />
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)

そして、本題となる「スキャンバイザー」だが、これはゲーム開始時から持っている重要なバイザーで、あらゆるエネミーの情報や、オブジェクトに残されたログ、その場の状況などを解析する事ができる。スキャンバイザーで得られる情報は、敵の倒し方、ゲームの進め方のヒントになっているだけでなく、本作の持つSF的魅力をより際立たせることに一役買っている。ターロンIVの環境に適応した生物の生態や、鳥人族の遺したメッセージ、スペースパイレーツの残したログなど、スキャンバイザーを通して、より深みの増した「メトロイド」の世界を堪能することができる。

スキャンした情報はメニューからログブックとしてまとめて見返すことができる。そのため、本作ではシリーズおなじみの「アイテム収集率」のほかに「スキャン達成率」というやりこみ要素も追加されている。厄介なことに、ボスキャラクターやボス戦に登場するザコ敵などはスキャンし忘れると二度とスキャンすることができないので、やりこみを重視する人は忘れずにスキャンするようにしよう。

スペースパイレーツの利己的で非人道的な実験のログや、かつて繁栄を極めた鳥人族の哲学的なメッセージなど、ベタではあるものの、魅力的なSFの世界観にゲームという媒体を通して浸れる土台を本作は整えてくれている。その世界を、かつてスペースパイレーツによって両親を奪われ、惑星ゼーベスで鳥人族によって育てられ、今、銀河最強と言われるバウンティハンターとなったサムス・アランとして冒険する。そのロールプレイこそが本作を楽しむ最大のコツと言える。

『メトロイドプライム リマスタード』(2023)<br />
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)

しかし、本作はこういった背景設定などを追うことに関して、かなりプレイヤー側の自主性に委ねている部分があり、関心を持って読んでいかないと多くはあまり意味のないテキストになりかねない。実際にログなどをほとんど読まなくてもクリアすること自体は可能だし、それだけでも十分に本作の探索の楽しさを味わうことはできる。しかし、『メトロイドプライム』は本編のようにサムス・アランという人物にとって重要なエピソードが描かれるというわけではなく、変化を伴うストーリーよりも、こういったログやデータの収集によってプレイヤーがストーリーを補完するような側面が強くなっている。せっかく熱いテキストが揃っているので、積極的にスキャンバイザーを活用し、冒頭に書いたストーリーなどと照らし合わせ、いろいろと考えながら読むことでより楽しく遊べるはずだ。

『メトロイドプライム リマスタード』(2023)<br />
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)

スキャンバイザーやサーモバイザーなどは、通常のバイザー(コンバットバイザー)と比べて、周囲が見えづらくなるという明確なデメリットを抱えている。スキャンバイザーは中央以外の場所が暗くなるし、サーモバイザーは画面端に強いモーションブラーがかかり、画面解像度ががくっと低下する。「画面が見やすいが、他の機能がないコンバットバイザー」、「情報を入手できるが、周囲が見えづらいスキャンバイザー」、「熱源を探知できるが、画面が非常に見えづらいサーモバイザー」というようにそれぞれ長所と短所によって差別化が図られており、仮にこれがほかのバイザーでも見えやすい状態だとコンバットバイザーを使う理由が薄れてしまう。最初はバイザーを切り替えることにわずらわしさや古さを感じるかもしれないが、これも本作のサムス視点ならではの特徴のひとつであり、切り替えの操作自体も慣れればそこまで苦にはならないように思う。

Nintendo Switch最高峰レベルにまで生まれ変わったリマスター版のグラフィック

『メトロイドプライム リマスタード』は、Nintendo Switch向けに画面の高解像度化、操作方法の最適化などがなされただけではなく、登場するモデルやライティングなどがまるごと作り直されている。以下にいくつかWii版との比較になるスクリーンショットを挙げる(GC版ではないのは筆者が現在Wii版しか所持していないためだが、GC版とWii版でグラフィックの差異はほとんどない)。

『Wiiであそぶ メトロイドプライム』(2009)。GC版は2002年発売。<br />
『Wiiであそぶ メトロイドプライム』(2009)。GC版は2002年発売。
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)<br />
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)

画像は序盤に訪れるフリゲートオルフェオンの一室。これを見るだけでもすべてのモデル、UI、ライティングを作り直していることがわかる。

『Wiiであそぶ メトロイドプライム』(2009)<br />
『Wiiであそぶ メトロイドプライム』(2009)
『メトロイドプライム リマスタード』(2023) <br />
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)

スターシップ降下地点。壁の造形やテクスチャーが大きく変化しており、上のほうは地形の形状ごと変化している。

『Wiiであそぶ メトロイドプライム』(2009)<br />
『Wiiであそぶ メトロイドプライム』(2009)
『メトロイドプライム リマスタード』(2023) <br />
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)

チョウゾルーインズの一画。ここは原作を遊んだときにもきれいな場所だと思っていたが、リマスター版では上から射す日の光がより美しく描画され、ディテールも増している。

グラフィックの強化によって、惑星ターロンIVの雰囲気がより鮮明に伝わってくるようになっただけでなく、単純に視認性の向上によってより遊びやすくなった印象がある。遠くにいる敵のモーションがよくわかるようになったため、攻撃が避けやすくなっているし、ボス戦でも攻略に必要なギ��ックがパッと見て理解しやすくなった。正直、Switch向けに「メトロイドプライム」が出るとしてもテクスチャーや画面の高解像度化にとどまると思っていたので、ここまで気合いの入ったリマスターになるとは思わなかった。というより、もはやこれはリメイクといってよいのではないかと思ってしまうクオリティで、単純に現状のNintendo Swtichのほかのタイトルと比較しても最高峰のグラフィックと言えるだろう。この画面品質で安定した60FPSのフレームレートを実現しており、100%の体験で『メトロイドプライム』が楽しめるリマスターになっていることは間違いないだろう。筆者の場合、クリアまでにバグなどに遭遇することも一切なかった。

そのほか、リマスター版で撮ったスクリーンショットを以下に掲載する。

良くも悪くも20年前のままな『メトロイドプライム リマスタード』を効率よく攻略するコツ

ファンにとっては、『メトロイドプライム リマスタード』は非の打ちどころのないリマスター作品かもしれないが、本作から初めて「メトロイドプライム」を遊ぶという人にとって、このゲームのストイックさは少し面食らう部分があるかもしれない。操作性やグラフィックなどはたしかに改善されたが、それ以外はゲームキューブ版とほとんど差がなく、当時のゲーム特有の辛さを感じる部分がある。なので、これから本作を始めようと思っている人に向けて、あらかじめ知っておくべきことと、より楽しく遊ぶためのコツをアドバイスする。

ひとつ目は、本作の「セーブ」、「リトライ」の仕様についてだ。本作はゲームオーバーになった場合、直前に使ったセーブポイントからやり直しになる。すべてのデータがセーブポイントからやり直しであり、当然ログブックやパワーアップの取得、ボスの撃破などの進行度もセーブ時のものに戻ってしまう。さらにフィールドには多くのセーブポイントが点在しているが、そのほとんどは自力で発見する必要がある。体力に不安がある場合は正規ルートと思われる場所を進む前にまだ見ていない部屋などを確認してセーブポイントを探したほうがいいだろう。

『メトロイドプライム リマスタード』(2023)。本作のセーブポイント。<br />
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)。本作のセーブポイント。

本作は体力の回復アイテムの入手手段も意外と乏しく、ピンチの状態だとジリ貧に陥りやすい。セーブポイントを使用することで体力が全回復するため、なるべく多くの体力を保った状態で探索に臨みたい。とはいえ、高難易度をウリにしているようなゲームほど難しいわけではなく、こまめにセーブをしていればそこまで大きく戻されるといったことはないはずだ。

『メトロイド ドレッド』などでも実装されていたように、せめてボス戦でゲームオーバーになった場合はボス戦の直前からやり直しになるなどの仕様は実装してくれてもよかったのではないかと思うが、ある意味20年前と同じ緊張感が味わえるとも言える。

2つ目は、本作の探索のコツについてだ。こういった探索主体のゲームや、「メトロイド」シリーズ特有の文法に慣れていない人にとって、本作の入り組んだフィールドはかなり複雑で迷いやすく映るだろう。まずは、こまめにマップ画面を確認し、まだ行っていない部屋や開けていない扉などを確認することが大切だ。本作のマップ画面は3Dで描画されているが、スティックでマップをぐりぐりと回せるので意外にも構造が把握しやすく、かなり見やすくなっている。

『メトロイドプライム リマスタード』(2023)。<br />
『メトロイドプライム リマスタード』(2023)。

同じエリアに後でパワーアップを手に入れてから戻ってくるというような動きを何度もするゲームなため、エリア内のギミックや状況などはスキャンバイザーを使ってしっかりと確認しておいたほうがいい。とにかく困ったらマップとスキャンバイザーを使う癖をつけておけば本作の探索は問題なく楽しめるはずだ。

フィールドの探索でどうにも迷ってしまったとき、設定をデフォルトのままにしていれば、そのうち「ヒント機能」によって次の目的地が示される。本作は3D空間を舞台にしている以上、「2Dメトロイド」のように画面を見るだけではその部屋に何があるのかは把握しきれないため、よくカメラを回して見てみないといろいろなものを見逃す可能性がある。それに、何時間も前に行ったエリアにあったギミックのことなど覚えていない可能性も高い。ゲームの進行に無関係な場所を延々と探索し続けるというようなことにならないためにも、初回は「ヒント機能」をオンにしたまま遊ぶことをおすすめする。

全体的に探索の難易度の高い本作だが、ほとんどの場合は迷う体験も含めて楽しく遊べるはずだ。ただ、終盤に1つだけかなり理不尽な謎解きがあり、これはリマスター版でも改善されていなかった。こんなことを言うのはどうかと思うかもしれないが、これに限らず、どうしても先に進む方法がわからないというときは「攻略情報を見てしまう」というのもひとつの手だ。20年前のゲームの理不尽には理不尽で対抗することもゲームを楽しむコツだと筆者は思っている。

『メトロイドプライム リマスタード』は、間違いなく優れたリマスターではあるが、今あらためて遊んで完璧なゲームというわけではないのはたしかだろう。それでも、本作の魅力的なSFの世界観、探索ゲームとしての確かな作り込み、細部までこだわられたディテール、そして今なお語り継がれる名作としての価値は、4378円(税込)という価格以上のものがあると断言できる。今後同じように『メトロイドプライム2 ダークエコーズ』や『メトロイドプライム3 コラプション』などもリマスターされるかもしれないし、Nintendo Switch Onlineの『メトロイド フュージョン』配信や、『メトロイドプライム4』発売など「メトロイド」シリーズのさらなる盛り上がりに向けて、本作を手にとってみてはいかがだろうか。

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