プラグインを使うと、WordPress ソフトウェアにはデフォルトで用意されていない機能をサイトに追加できます。数千ものプラグインがありますが、それらは主に WordPress 以外の個人や企業によって開発されており、WordPress ユーザーであれば誰でも利用できるようになっています。
場合によっては、プラグインとの競合に関連してサイトに問題が発生することもあります。問題には以下のようなものがあります。
- 「このサイトに重大なエラーがありました」などのエラーメッセージ。
- 「死の真っ白画面 (White Screen of Death)」という真っ白のエラーページ。
- その他のエラーまたは予期せぬ動作。
このガイドの手順は、サイトで問題を引き起こしているプラグインを特定するのに役立ちます。問題を引き起こしたプラグインを特定できたら、追加のサポートが必要な場合は、プラグイン開発者にお問い合わせください。
多くの場合、テーマやプラグインの競合の修正には時間と手間がかかります。そのため、深刻な結果が生じる前にこうした問題を防ぐことが重要です。
- ステージングサイトを作成しましょう。これはサイトのクローンバージョンであり、ライブサイトに変更を適用する前に非公開でテストするために使用できます。
- 本当にプラグインが必要なのか考えましょう。たとえば、WordPress の Jetpack プラグインではすでにサイトのセキュリティ、バックアップ、基本的なパフォーマンス向上の機能に対応しています。組み込み機能は他にもあります。
- プラグインを最新の状態に保ち、バグを回避しましょう。通常、新しいプラグインにはバグ修正や基本的なパフォーマンスの改善が含まれています。そのため、過去6か月以内に更新されたプラグインのみを使用することをお勧めします。
プラグインとサードパーティ製テーマが原因で発生するサイトの問題のトラブルシューティングを行うには以下の手順に従ってください。
- Twenty Twenty などのデフォルトの WordPress テーマに切り替えて、問題が解決するかどうかを確認します。
- 問題が解決した場合は、使用しているテーマが問題の原因です。この場合は、a) テーマを変更するか、b) テーマの作成者に連絡して問題の修正を依頼します。
- 問題が解決しない場合は、次の手順に進みます。
- 「プラグイン」→「インストールされたプラグイン」に移動し、無効にできるプラグインをすべて一時的に無効化します (Akismet と Jetpack 以外。これらは自動的に管理されており、問題の原因となる可能性はほとんどありません)。
- 問題が残っているかどうかを確認します。問題が発生しなくなった場合は、無効にしたプラグインに競合の原因がありました。
- プラグインを1つずつ再度有効にし、どのプラグインが競合の原因になっているのかを特定し、それぞれのプラグインを再度有効にした後にもう一度テストを実行します。プロセス関連の競合の場合は、毎回同じ手順をやり直す必要があります。
どのプラグインが原因かを特定できたら、プラグインを無効にしたままの状態でプラグインの開発者に連絡し、問題の修正を依頼してください。
サイトへの変更が公開されるのを回避するために、ライブサイトに影響を与えることなくプラグインとテーマの競合を確認できる、インストール可能なプラグインが用意されています。次の手順を実行します。
- Health Check & Troubleshooting プラグインをインストールして有効化します。
- 「ツール」→「サイトヘルス」→「トラブルシューティング」(タブ) に移動して「トラブルシューティングモードを有効化」をクリックします。ページが更新されます。
- ページ上部の「利用可能なテーマ」の横にあるトグル矢印をクリックして、デフォルトの WordPress テーマ (Twenty Twenty、Twenty Twenty-One、WooCommerce ストア用の Storefront テーマなど) が有効になっていることを確認します。 次に、問題が解決するかどうかを確認します。
- 問題が解決した場合は、使用しているテーマが問題の原因です。この場合は、a) テーマを変更するか、b) テーマの作成者に連絡して修正を依頼します。
- 問題が解決しない場合は、次の手順に進みます。
- 「利用可能なプラグイン」セクションを展開します。すべてのプラグインが無効化されていることが確認できます。いずれかのプラグインを有効化します (リストの中のどのプラグインでも構いませんが、リストの一番上から順番に有効化するか、最も怪しいプラグインから有効化してみましょう)。 問題が残っているかどうかをテストします。
- 次のプラグインを再度有効化し、問題が再発するかどうかを再確認します。最終的には、特定のプラグインを再度有効にして問題を再発させることで、どのプラグインがエラーの原因になっているかを特定できます。
- テストが終了したら、「トラブルシューティングモードを無効化」をクリックして、通常モードに戻します。
- 「プラグイン」→「インストールされたプラグイン」に移動し、問題の原因として特定したプラグインを無効にします。プラグインを無効にしたままの状態でプラグインの開発者に連絡し、問題の修正を依頼してください。
サイトまたは WordPress.com ダッシュボード内で競合の原因となっているプラグインを特定できた��、プラグイン開発者に直接連絡してください。
このガイドには、プラグイン開発者のサポートオプションを特定する方法について役立つヒントがいくつか記載されています。