映画『箱男』の場面写真が解禁 「メタルギア」のダンボールの元ネタである小説の映画化

ニセ箱男の大迫力でシュールなバトルを見よ

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安部公房の小説を映像化した映画『箱男』の場面写真が解禁された。場面写真では永瀬正敏が演じる「箱男」と、浅野忠信が演じる「ニセ箱男」のバトルが描かれている。ダンボール箱を被りながら直立する姿や、左右の窓から手を出して戦っているなど、迫力とシュールさが混在するシーンとなっている。

『箱男』は小説家の安部公房の代表作のひとつで、1973年に発表された。物語としてはダンボール箱を頭から被ったうえで街中にいて、ダンボール箱ののぞき窓から一方的に世界を見る「箱男」という存在を描くものとなっている。主人公となるのはカメラマンである「わたし」(永瀬正敏)だ。主人公は偶然目にした箱男に心を奪われて、自らも箱男として生きていく。しかしながら本物の箱男になる道は険しく、箱男の存在を乗っ取ろうとするニセ箱男などの試練や危険が迫るというあらすじだ。

2024年6月に公開された予告編。こちらでも箱男vsニセ箱男のシーンが見られる。

ダンボール箱を被って歩いている姿からは、ゲームシリーズ「メタルギア」を思い起こす人も多いかもしれない。実際、ゲームのダンボール箱は安部公房の『箱男』のオマージュになっていると、小島監督が過去にポストしている。小島は「安部公房作品マイベスト4選」として小説『箱男』を挙げており、気にいっている様子だ。

小説『箱男』は発表以降、ハリウッドの監督などが映画化を試みたが、安部公房サイドから許諾が下りずに企画が立ち消える状態となっていたそうだ。今回の映画は、安部公房本人から映画化を託された石井岳龍(旧名:石井聰亙)が監督する。1997年に製作が決定していたそうだが、当時は企画が頓挫してしまい、幻の映画化になってしまっていた。今回ついに石井によって、映画化が実現した格好となる。主演の永瀬正敏は27年前と同じキャスティングだ。石井は『狂い咲きサンダーロード』など、カルト的人気のある映画を手がけてきた監督だ。

『箱男』は2024年8月23日(金)に劇場公開。

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