「ファイナルファンタジー」の生みの親である坂口博信、同シリーズに復帰するつもりはないと語る

「ファイナルファンタジー」との別れ

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2週間前、スクウェア・エニックスは「ファイナルファンタジー」シリーズの生みの親である坂口博信と再び手を組み、同氏が手がけるRPG『FANTASIAN Neo Dimension』をNintendo Switch/PS5/PS4/XboxSeries X|S/PC(Steam)で発売することを発表し、大きな話題となった。およそ20年を経てのタッグとなるが、坂口はこれをきっかけに「ファイナルファンタジー」やその他過去に手がけたタイトルに復帰するわけではないと語っている。

坂口はBloombergのインタビューで、「ファイナルファンタジー」やその他過去に携わったタイトルに再び関わるつもりはないと答えている。61歳を迎えた坂口は「クリエイターから消費者の立場になった」ことが理由のひとつだと述べ、ゲームの裏側を知るよりもプレイヤーとしてただゲームを楽しみたい心情を語った。

「また『ファイナルファンタジー』に関与したとしても、同じように『ファイナルファンタジーXIV』を心から楽しめるかどうかわかりません」と坂口は言う。

また、「ブルードラゴン」や「ロストオデッセイ」といった自身の手がけた作品を現代のコンソール向けに発売することにも興味がないという。ただし例外として、2014年にiOS/Androidで配信さたストラテジーゲーム『テラバトル』(現在はサービス終了)は例外だと答えている。インタビューによれば、同作は復活させたいタイトルとのことだ。

坂口は1983年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)でキャリアをスタートさせた。約30年の在籍期間中、『ウィザードリィ』などの初期のRPGからインスピレーションを得て、シリーズ1作目となる『ファイナルファンタジー』を開発した。Bloombergは、『ファイナルファンタジー』のおかげでスクウェアが危機から脱し、シリーズ全��で1億8500万本以上を販売してビデオゲーム業界で圧倒的な地位を確立したとしている。坂口はその後、『ファイナルファンタジーVI』や『クロノ・トリガー』といった重要なRPGのプロデュースも務めた。

スクウェアを退社後、坂口は「ファイナルファンタジー」シリーズの楽曲を担当した植松伸夫らとともにビデオゲーム開発会社ミストウォーカーを設立。Apple Arcade版『FANTASIAN』をベースに、豪華声優陣によるキャラクターボイス対応を行い、より遊びやすい難易度設定を追加した『FANTASIAN Neo Dimension』は、2024年冬発売予定だ。


Thumbnail credit: Jun Sato/WireImage

※本記事はIGNの英語記事にもとづいて作成されています。

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