『サイバーパンク2077』、発売から3年半を経てついに開発者が0名に ほかのプロジェクトへ移行した模様
ひとつの時代の終わり
2020年12月に発売された『サイバーパンク2077』は当初、近年でも特に悲惨な状態だったが、それから約3年半が経過した今、開発元のCD PROJEKT REDはついに修正を終えた。
同社の最新の決算報告書にて、『サイバーパンク2077』に携わる開発者が約10年間で初めて1人もいなくなったことが明らかになった。
CD PROJEKTの決算報告では毎回、同社が抱える各プロジェクトに携わっている従業員の人数が公表されている。『サイバーパンク2077』の開発チームは2024年2月29日時点で17名いたが、現在はその最後のグループが見当たらなくなっている(ほかのプロジェクトに移ったと思われる)。
![Image credit: CD Projekt.](https://sm.ign.com/ign_jp/photo/f/finally-35/finally-35-years-after-launch-no-one-is-working-on-cyberpunk_mqn8.jpg)
CD PROJEKT REDは、唯一のDLCである「仮初めの自由」を2023年9月に発売したあとから『サイバーパンク2077』の開発を段階的に縮小した。ちなみに、DLCの前に配信されたアップデート2.0では、新たなパークシステムやAIの改善などにより本作が大幅に刷新。アップデート2.1では、メトロへの乗車、恋人との家デート、新しい車両などが追加されているが、その後は小さな変更のみが行われた。
アップデート2.11では無数のバグとバランスの問題も修正されたが、2.12は最後の仕上げとなったようだ。CD PROJEKT REDは現在、『サイバーパンク2077』の続編である「Orion」(開発コード名)や「ウィッチャー」シリーズのさまざまな新作に力を注いでいる。
IGN JAPANの『サイバーパンク2077』レビューでは、「これまでのビデオゲーム史上もっとも魅力的な街であるナイトシティを創造し、その街に生きた人々の人生を注意深く交差させることで、西洋的な意味でのRPG――役割をプレイするゲーム――のジャンルに、摩天楼のごとき金字塔を打ち立てた」と評して10点満点としている。